店長の青木です。
先日、京都文化プロフェクト 第4回推進フォーラム“AI時代とくらしの文化”に行ってきました。
シンポジウムのパネリストが、妙心寺退蔵院副住職の松山大耕氏、京都大学総長の山極壽一氏、LINE株式会社AIカンパニーLINE BRAIN室室長の砂金信一郎氏、ととてもユニークな顔ぶれでの討論会でした。
霊長類学者でチンパンジー研究の第一人者である山極氏・・・人間はある時、サルと違ってプライベートを持つようになり尊重するようになった。しかし周りと接点を持ちたい、それがAIである。人間は基本楽をしたい、だからAIに頼り切ってしまうと皆同一で面白くない社会になってしまう。
日本でLINEを開発している砂金氏・・・AIは簡単に例えるとドラえもんのようなもの、困った時に人間をサポートしてくれるパートナーとして使えるのが理想的。欧米人が考えがちな、意思を持ってしまったAIと人類が戦う近未来、というのは日本人の発想ではありえない。
過去に三年間の臨済宗の修行を経験した松山氏・・・AIは統計、計算するということは得意だが、人間にしかできない感じる、ということ、身体性の領域には至らないだろう。
人間とAI、得意不得意分野をはっきりさせて、うまく共存していくことが今後必要、そのためには人間にしかできない、独創性、主体性を養うことが必須ということでした。
今後人間のDNAがすべて解読解析されAIにそれらをインプットしたら、人間と同様の思考行動をするようになるのでしょうか?
自分の好みに合わせてAIが選んだコンビニのおにぎりと、手作りのおにぎり。
自分の体型に合わせてAIが選んだマッサージマシンと、ヒトによるマッサージ。
当然、後者の方が美味しい、心地よい、と思うでしょう。
身体性が感じる快感をAIが完全に再現できるようになるにはまだ大分時間がかかるでしょう。
それよりAIが作ったモノを美味しい心地よい美しい、と人間が感じるように進化(退化?)する方が早いように思います。
AI時代の美、ってどんなでしょうね…